SYRINX

Tempesti ELBAMATT

深まる色艶・豊富なカラーのイタリアンヴァケッタレザー
テンペスティ エルバマット

深まる色艶
エルバマットの魅力

イタリア植物タンニン鞣し革協会の認定書

9世紀初頭からイタリア・トスカーナ地方に伝わる「ヴァケッタ製法」。その伝統を今なお守り続けるテンペスティー社のエルバマット・レザーは、自然の樹木のタンニンでなめし、じっくりとオイルを染み込ませた革です。 イタリアに古来から伝わるヴァケッタレザーは、加脂工程に牛脂を用い、水分を一切使用しないことが最大の特徴で、独特のしなやかさがあります。牛脂は革に浸透しにくく、繊維の奥まで染み込ませるのに時間がかかります。しかし、一度浸透すると抜けにくく、ほぼ永久に潤いと艶のある革質を味わえます。そして、牛脂と魚脂を配合し、より多くのオイルを革に染み込ませるのがTempestiの特許技術、エルバマット製法です。
原皮は、北欧諸国の寒冷地で育った、きめの細かい最高級の牛原皮。その中でも最高級とされる胴部分(ベンズ)のみを贅沢に使用しています。
通常の2倍のオイルを浸透させたエルバマットは、吸い付くような滑らかさで、見事なまでに美しく色艶が深まり、数あるイタリアンレザーの中でも際立つ存在です。
テンペスティー社は植物タンニンなめしの生誕地と言われるフィレンツェ・サンタクローチェ地区にあります。イタリア・トスカーナに存在する約570社の革メーカーの内、厳格な基準をクリアした24社のみが加盟する「イタリア植物タンニン鞣し革協会」に加盟し、長年に渡り数々のラグジュアリーブランドへレザーを提供しています。

元厚の革への挑戦

エルバマットに限らず流通する革製品のほとんどは、革を薄く漉いています。
それは当然で、元厚の革は、厚みのばらつきが大きく、均一な製品の量産に向きません。薄く漉いた方が、品質を均質に保ち、加工性もよく、製品も軽く、薄くなります。
ですが、エルバマットの良さが最も堪能できるのは、元厚のまま使う場合です。 銀面と床面の近くは最もオイルが染み込んでいます。その床面を削ってしまったのでは、革の持ち味が半減してしまいます。
確かに厚さにばらつきのある元厚のままデザインすることは難しく、リスクもあります。
厚さにシビアなiPhoneケースなどはその例で、しかし、革が厚めで当初出し入れが硬くても、柔軟性に富んでいるため、1日使えば革が馴染みジャストフィットしてきます。
だから、SYRINXは、たとえリスクがあったとしても、これまでの常識に囚われす、エルバマットの元厚にこだわり、その厚さを活かせる製品を開発しています。
おそらく、こんなことにこだわる革製品メーカーは、世界のどこにもありません。
SYRINXは、エルバマットに限らず、素材のもつ個性を最大限引き出す商品作りを目指しています。

共に成長する革

エルバマットのエイジング

エルバマットの鮮やかで透明感のある色付けは、染料のみで行われます。傷やシミは、型押しや顔料で隠さないので、そのまま残ります。しかし、原皮の風合いをそのまま味わえるのは、最高品質の天然の革である証です。傷やシミも唯一無二の個性として、受け入れていただけますようお願い致します。
染料で仕上げた革は、使い込むほど色が深まり、エイジングを堪能できます。 エイジングに関しては、ヴァケッタレザーの右に出る革は存在しません。中でもオイルをたっぷり含むエルバマットのエイジングは美しく、短い時間で色艶が深まります。
イタリアでは革らしい自然な風合いが好まれ、エイジングを楽しむ文化が息づいています。エルバマットは、イタリアの革文化を継承し、その魅力を堪能できる数少ないイタリアンレザーの1つです。
共に成長していく革なので、入学や進級、就職など新たな門出へのプレゼントにも最適です。

オイルケアが不要

エルバマットの製造過程

一般的な革は、表面に最初から艶があると思います。それは、革の最終工程で表面にオイルを塗って仕上げているからです。しかし、表面のオイルは、経年変化で揮発し、光沢を失い、カサカサになります。それが定期的なオイルケアが不可欠な理由です。
一方、エルバマットは、その名の通り、最初は艶のないマットな表情です。これは、オイルを表面に塗らなくても、通常の1.5~2倍(原皮の約20%)のオイルを加える特許製法で、 繊維の中までたっぷりオイルが染み込み、革が乾燥しないというタンナーの自信の表れです。 使い込むほど、内側に含まれるオイルが気孔部分から染み出して表皮をコーティングし艶が出ます。防水効果も高まります。
ここに既成の皮革用オイルを加えると気孔が詰まり呼吸困難になり革が早く老化する事に繋がります。そのため、エルバマットにはオイルケアは不要です。防水スプレー、その他コーティングしてしまうようなものも禁物です。革が呼吸できず硬化します。
何もせず、よく使い革に適度な刺激を与えること、それが一番のメンテナンスです。
コーティングしないので表面は柔らかく傷つきやすいですが、多少の傷は指で擦れば自然に回復します。深い傷も、エイジングとともに馴染み、革の風合いへと変化していきます。
時間と手間がかかるため、現在ではヴァケッタレザーを生産するメーカーは僅かです。革大国イタリアの中でも、エルバマットは、革本来の味わいと扱いやすさを兼ね備えた希少な存在です。

環境への配慮

イタリア植物タンニン鞣し革協会のロゴ

エルバマットは、環境保護に配慮し、家具や紙を製造する為の木材の余剰物から抽出した100%植物由来のなめし剤を使用。
人体に有害なアゾ染料、ニッケル、PCPまたはクロムVIのような毒性物質は一切含まれておらず、金属アレルギーに苦しんでいる人も安心して使用できます。
また、「イタリア植物タンニン鞣し革協会」に加盟するタンナーは、サスティナブルな環境を構築するために、廃棄物のリサイクルに膨大な投資をしています。
使用する原皮は食肉加工の過程の副生産物を使用。
生皮から除去された毛髪は農業用肥料へとリサイクルされます。
浄化プラントに溜まる沈殿物は、煉瓦を製造するために建設分野で再利用されます 。
クロム鞣の革は燃焼により発がん物質を生成しますが、植物タンニン鞣しされた革は、その自然由来の化学・生物的特性により、容易に処分できます。
エルバマットを用いたSYRINX製品には、その品質と環境配慮の証として「イタリア植物タンニン鞣し革協会」発行のシリアル入り品質証明書が付属します。

豊富なカラー・テクスチャー

エルバマット

エルバマット の標準カラー8色

SYRINXの標準8色のテクスチャーは、イタリア語で「滑らか」という意味のリスシオ(Liscio)というシリーズです。その名の通り、滑らかで、吸い付くような質感。原皮の表情がわかる透明感があり、色艶の深まりが素晴らしく、エルバマットの最もベーシックなテクスチャーです。(当店では単にエルバマットと表記しています)

色名も、「緑」や「青」などと異なり、イメージがしやすい洒落た名前がつけられています。

Cammello
「らくだ」のイタリア語・カンメッロ
Giallo
「黄色」のイタリア語・ ジャッロ
Fieno
「干し草」のイタリア語・フィエーノ
Fragola
「苺」のイタリア語・フラゴラ
Bruciato
「焦げた」のイタリア語・ブルチアート
Lattuga
「レタス」のイタリア語・ラットゥーガ
Agave
「リュウゼツラン」のイタリア語・アガヴェ
Nero
「黒」のイタリア語・ネーロ

エルバマット・テキサス

エルバマット・テキサス の4色

アメリカ・テキサスの乾いた荒野を連想させるエルバマットのヌバック・シリーズ。柔らかくサラサラとした触り心地が特徴です。銀面(表側)を起毛させるヌバックは、床面を起毛させたスエードより高価で希少ですが、丈夫で末長く使用できます。さらにオイルを多く含むので、非常に早いエイジングも魅力です。使うほどに起毛が落ち着き、艶が増し、エルバマットのヌバックならではの上品で味わいのあるエイジングが堪能できます。
カラーは4色ご用意しています。

こちらの色名も洒落ています。

Noce
「くるみ(ウォールナット)」のイタリア語・ ノーチェ
Lattuga
「レタス」のイタリア語・ラットゥーガ
Agave
「リュウゼツラン」のイタリア語・アガヴェ
Piombo
「鉛」のイタリア語・ピオンボ

エルバマット・シリーズは、その他にもカラー、テクスチャーが豊富で、シボなど特注モデルのご相談も承ります。