SYRINXはサスティナブルな環境構築への取り組みをご紹介します。

革と環境破壊

革を柔らかくすると書いて鞣(なめし)と読みますが、読んで字の如く、「皮」を変質させ、「革」にする工程です。鞣しには、クロム鞣と植物タンニン鞣の2つがあります。
クロム鞣は、100年ほど前にドイツで開発されました。安価で大量生産でき、軽量で丈夫、水にも強いなどの利点があり、現在流通するほとんどの革製品はクロム鞣です。
ところで、お使いの製品の革が、どこで、どのように作られている革かご存知でしょうか?
日本や欧州先進国で生産されるクロム鞣革は、厳しい環境規制を遵守して製造されているので安心です。しかし、近年、バングラディッシュやインド、その他排出規制の弱い国では、クロムによる深刻な環境破壊、健康被害が大きな社会問題になっています。
また、金属を含むので、クロム鞣の革は金属アレルギーの原因となります。さらに、クロム鞣の革を焼却すると一部が発がん性の高い六価クロムに変化するため、廃棄問題もあります。

環境に優しい「植物タンニン鞣」

植物タンニン鞣の歴史は、先史時代にまで遡ります。人類が皮を利用し始めた頃、たくさんの落ち葉が入った水溜りに漬かっていた動物の死骸は、肉は腐っていたが、皮は腐っていなかった。落ち葉や木切れからタンニンが水に溶け出し、一種の植物タンニン鞣が行われたと考えられ、これが起源と言われています。
現在では、安価で丈夫なクロム鞣に押され、手間のかかる植物タンニンなめし革を生産するタンナーは希少になりました。しかし、クロムの環境問題から、植物由来の原料のみ使用する植物タンニン鞣が、近年再注目されています。
使用するなめし剤は、家具や紙を製造する為の木材の余剰物から抽出するなど、植物由来の天然成分です。
生皮から取り除かれた毛は、農業用肥料へとリサイクルされます。
また、浄化プラントに溜まる沈殿物は、煉瓦を製造するために建設分野で再利用されます。
ちなみにタンニンはポリフェノールとも呼ばれ、赤ワインや緑茶などにも含まれ、抗酸化作用や抗菌、防虫作用があります。

「命をいただく」

革に使用する原皮は、食肉加工の過程の副生産物です。革を製造するために動物を殺すことはありません。世界中の肉の消費量を考えれば、もし革として利用しなければ、深刻な廃棄問題を引き起こすことは想像に難くありません。
「いただいた命を大切に使い切ること」
これは環境保護の観点からも大切なことです。

ソーシャルプロダクツ・アワード

SYRINXは、適切な環境管理が行われ、製造されたサスティナブルな素材を厳選しています。

また、スピーカーの「LOG」では、獣害被害が深刻化するエゾシカの革を使用するなど、サスティナブルな取り組みが評価され、「2018ソーシャルプロダクツ・アワード」を受賞しています